明日の星読みをお届けします。
こちらが明日2020年11月5日の 12:00 時点でのホロスコープです。
金星と火星のオポジション
金星と火星はオポジション(180度)の関係にあります。

金星は天秤座に、火星は牡羊座にあります。金星は天秤座(ルーラー)の支配星であり、火星も牡羊座の支配星(ルーラー)ですので、この金星と火星はどちらも、いわばアウェイではなくホームにいるような状態で、他のサインにいるとき以上に影響力を持ちます。
天秤座は調和を愛するサインで、また一対一の人間関係というものを大切にしています。センスの良さなども天秤座の特徴です。
天秤座の金星は、他者との調和やセンスの良いと思えるものに囲まれることに楽しみを見出すでしょう。
一方、牡羊座はアイデンティティや自己といったものに強く関係しています。これと決めたらすぐ行動に移して突き進む、そんな機動力も牡羊座の持ち味といえます。
牡羊座の火星はまさに自分を打ち出していくことに喜びを覚えるでしょうし、なにかをスタートさせるような力に溢れています。
さて、そんな天秤座の金星と牡羊座の火星は、オポジション(180度)。これは対立を示唆する角度です。対立しているので緊張感が走りますが、両者の間でうまく釣り合いが取れると、よりよい世界への扉が開かれるでしょう。
自分を打ち出しつつも、他者と調和する。そのバランスをうまく取れれば、ただ無闇に自分を打ち出したり、あるいは、無闇に他者と調和したり、そんな状態よりもずっと居心地のよい人間関係を築けるはずです。
他者と調和するというと、どこか「自分をころす」というような印象もつきまといかねません。ですが、そうではなくて、他者を受け入れると同時に、自分がどんな存在であるかを知ってもらい、受け入れてもらう。
それが本当の意味での「調和」なのかもしれません。
金星と天王星のクインカンクス
さて、火星の真向かいにある金星は、天王星とクインカンクス(150度)のアスペクトを形成しています。

クインカンクスはどこか葛藤を抱えたアスペクトです。ですが、これもまたうまく調整してやると新しい視点が見えてくるかもしれません。
天王星は牡牛座にあります。牡牛座は五感や体験を大切にするサインですし、安定を求めます。
牡牛座の天王星は、調和を求める金星に対して、安定性を欠くなかれ、と圧をかけているようにも見えます。
他者との調和のためには、やはりときには素の自分を隠して接さなければならないこともあるでしょう。けれどそれはある意味「安定性に欠ける」のです。あっちではAの自分、こっちではBの自分……、というのは不安定ですよね。
言い換えれば天王星は「あなたはいつでもあなたでありなさい」と言っているのかもしれません。
けれど、Aの自分やBの自分は「自分ではない」のでしょうか。実はそんなことはなくて、どれもやっぱり自分なのです。人間は多面性がありますから、接する相手によって態度が変わるなんていうのは当たり前のことです。
たとえば「わたしは相手によって態度を変えたりはしません」と言って、目上の人にも敬語を使わない……、そんな人がいたら、「相手によって態度を変えることも必要ですよ」といってあげたくなりませんか?
あっちではAの自分、こっちではBの自分……、ということをしていても、ちゃんと自分の中に軸が立っていれば、なにも問題はないでしょう。
火星と太陽のクインカンクス
さらに火星は太陽クインカンクス(150度)のアスペクトをとっています。

太陽は蠍座にあります。蠍座はひとつの物事を深く探究したいようなサインです。また、変容を伴うほどの深い繋がりを求めてもいます。
牡羊座の火星的なスタートダッシュは、必ずしも蠍座的な深い探究には結びつきません。
特に牡羊座は、面白そうなことがあればやってみる、つまらなかったらすぐやめる、というようなところもあり、ときに飽きっぽいと称されてしまったりもします。
けれど、絶対に結びつかないかというと、そんなことはありません。面白そうだと思ってちょっとかじってみたら、いつの間にかどっぷり浸かっていた……、そんな経験のある方は、けっこう多いのではないのでしょうか。
手を出してみないことには、それが本当に深く探究したいようなものなのかどうかさえ、わからないのです。そういう意味で、気になったことには牡羊座的にどんどん手を出してみるのもよいと思います。
適度に他人にも気を配る
火星が牡羊座にある今は、いろいろなことに手を出したくなる可能性があります。ぜひあれもこれもと少し欲張ってみてください。全てが大きな学びや体験に繋がる可能性は低いですが、いくつも手を出した中に「これこそがわたしのやりたかったことだ!」というものがある可能性だって、あるのです。
もちろん既に何かを深く探究し始めている方は、それをどんどん進めるのもよいと思います。
そして、自分を打ち出すことと他者と調和することのバランスを上手にとること。つまり、適度に他人にも気を配ることが大切かと思います。
もちろん必要以上に他人の顔色をうかがったりする必要はまったくありません。それをすると、ただ疲れてしまうだけですから。
あなたがハマれるものを見つけられることを、そしてもし何かにハマっているのなら、もっともっとハマって極められることを、願っています。