今回は、明日10月9日のホロスコープの中から「クレイドル(ゆりかご)」という複合アスペクトについて注目してみます。
こちらが、明日10月9日の 12:00 時点でのホロスコープです。
水星と天王星のオポジション:変わりたいけれど変わるのが怖い
蠍座の水星と牡牛座の天王星がオポジション(180度)となっています。

蠍座の水星は自分の、そして相手の変容につながるような深い意思疎通をはかりたいと考えます。ひとつのことを突きつめて真実を暴き出すような力を持っているともいえるでしょう。
一方、牡牛座の天王星は安定性を求め、現状維持をよしとします。
「今まで通り」は得てして人に安心感を与えます。たとえその「今まで通り」が不快さを伴っていても、変わる勇気を出せずに「今まで通り」の状況に安住してしまうというのは、よくあることです。
しかしほんとうにこのままでいいのだろうか。変わった方が、変えた方が、いいのではないだろうか、と蠍座の水星は考えるわけです。
水星はオポジションをとっている天王星から強い圧力を受けます。
「今まで通りでいいじゃないか。もし変わろうとして失敗したらどうする? もし変われたとして、もっと悪いことになったらどうする?」と。
なので、変わりたい、けれど変わるのが怖い、と二の足を踏んでしまうかもしれません。
金星と月が調停(メディエーション)している:恐れを和らげる
しかしこの水星と天王星のオポジションには、ふたつの天体が調停(メディエーション)していて、このオポジションの緊張感を和らげています。乙女座にある金星と、蟹座にある月です。

なお、このような複合アスペクトを、「クレイドル(ゆりかご)」と呼びます。
さて、乙女座の金星は、他者への奉仕に喜びを見出します。また、乙女座というのは現実的で、分析力に優れており、潔さも持ちあわせています。
また、この乙女座の金星は第8ハウスにあります。第8ハウスは人間関係、とりわけ他者との深い関係を司るハウスです。また、隠されたものや深層心理も意味します。
蟹座の月は、他者との感情的なつながりを形づくることに安心感を覚えます。そして、仲間意識や思いやりを持ちあわせています。
さらに月は第7ハウスに位置しています。第7ハウスはパートナーシップや人間関係、社交性といったものを表します。
もし誰かとの関係を変えたい、そのために深く話をしたい、と思っているのであれば、この乙女座の金星と蟹座の月が力を貸してくれるでしょう。
もちろん、一方的に自分の気持ちをぶつけるだけではうまく行きません。乙女座的な現実感に基づいて、あまり感情的にならずに話をすることが肝要です。
- なにを問題点だと感じているのか
- それを解消するために相手にどうしてほしいのか
- また自分はどうすればいいのか
こういったことを「話しあう」のです。
蟹座の月の持つ他人への思いやりも「こんなこと言ったら相手を不愉快にさせてしまうかな……」という形で発現させるのではなく、「お互いにとってより心地よい関係を生み出したい」というふうに考えてみましょう。
お互いにとって心地よい、というのはつまり、相手にとっても心地よいのです。
うまくいく確信が持てないと、なかなか自分の思いを伝えることができない、という方は少なくないのではないでしょうか。けれど、その心配が杞憂に終わることも、よくあるのです。
もし今、なにか我慢ばかりしているような人間関係があるのなら、明日の星回りの力を借りて、少し勇気を出してみましょう。
確かに水星に対して天王星は「そんなことしなくていい」と圧力をかけてきますが、それ以上に金星と月がいい方向に働いてくれるはずです。
あなたがより心地よい人間関係で人生を満たせることを、願っています。